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「うつの原因は“こころ”だけじゃない──体がうつを引き起こす3つのしくみ」

  • 執筆者の写真: 良 小西
    良 小西
  • 4月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月10日

「がんばりすぎたからうつになった」「メンタルが弱いから…」「悩みがあるわけじゃないのに、なんだかツラい」

うつ=精神的な問題、というイメージが強い世の中ですが、実は多くのケースで、体の中の“見えない異常”がメンタルに影響を与えている”ことがあります。



🔬 精神的なストレス“以外”で、うつの原因になりうる要因

① 自律神経の乱れによる慢性緊張

  • 常に体が「戦闘モード」に入りっぱなし(交感神経優位)

  • 呼吸が浅く、眠りが浅く、休めない状態が続く→ “脳が休まらない”から、感情も思考も疲れ果てる”


② 腸内環境の乱れ(脳腸相関)

  • 腸はセロトニンの90%を作る

  • 腸内細菌バランスの崩れ → 神経伝達物質の分泌低下→ 「理由がないのに気分が落ち込む」は、腸のせいかもしれない


③ 慢性的な痛み・違和感による“誤作動”

  • 首・肩・腰などの痛みが慢性化 → 脳が“危険信号”を受け続ける

  • すると、実際のケガや炎症がなくても「痛い」と感じる状態に→ これを「痛みの誤作動(中枢性感作)」と言う


⚠️ この状態では、「体がずっと非常事態」と判断して、ストレスホルモンが出続け、心の不安や焦りを悪化させます



🧠 どうしてこうなるの?──「脳の防御モード」がONになっている

人間の脳は、「繰り返される痛み」や「長引くストレス」に対して、“実際よりも大きく、強く感じさせる”ことで体を守ろうとする

この脳の防衛反応が、

  • 痛くない場所に痛みを感じる(幻肢痛のような現象)

  • もう十分休んでいるのに「疲れた」と感じる

  • やる気が出ない、動けない、でも検査では“異常なし”

といった「身体的うつ」に似た状態を引き起こすのです。



🛠 どうやって改善するの?

脳の誤作動を解除するには、以下のようなアプローチが有効です

  • 安全な手技(オステオパシーなど)で“危険ではない”と脳に再学習させる

  • 筋肉・骨格の可動域を改善し、痛みの元をリセット

  • 腸・睡眠・代謝など“生命力の土台”を整える

  • 痛みや不調=異常、という認識をやさしく再定義する

これらの積み重ねによって、脳の反応が徐々に“正常モード”に戻っていきます



🎯 まとめ:体が出している“無言のSOS”に気づいてあげてください

うつは、心だけの問題ではありません。もしかしたら、体が必死に「休んで」「整えて」と訴えているのかもしれません。

「気合が足りない」わけでも、「性格の問題」でもない。体を整えることで、うつの霧が少しずつ晴れていくこともあります。

そのためのサポートを、私は提供しています。


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