第2章:うつ・不安症が治りにくい本当の理由
- 良 小西
- 3月31日
- 読了時間: 3分
更新日:4月10日
〜“心だけ”ではなく、“体の声”にも耳を傾けてみる〜
❓「まじめにやっているのに、なぜよくならないの?」
ある40代の女性の方が、こんなふうに話してくれました:
「病院で“うつ気味ですね”と言われて、ちゃんと薬も飲んでいます。カウンセリングにも通って、考え方を変えようとがんばってきました。でも、頭がずっと重たくて、やる気も出ない。生理前は気分が落ち込みすぎて、自分じゃどうにもできなくなるんです」
この方は、慢性的な片頭痛と首の強いこり、花粉症、冷え性、便秘を長年抱えていました。けれど本人は、それを「体質だから仕方ない」と我慢していたのです。
🧬 脳と神経は、静かにSOSを出し続けている
うつや不安症は“心の問題”として語られがちですが、実際には神経や脳の「疲労回路」がずっとONになっている状態です。
たとえばこの方のように:
頭痛やこりが慢性化 → 脳が“痛みの信号”にとらわれる
花粉症・アトピー → アレルギー反応が常に神経を刺激
自律神経が休まらず、睡眠の質が悪化
こうした状態が続くと、脳は「安心してはいけない」「休んではいけない」と判断し、結果的に「回復できない心」がつくられてしまうのです。
👩⚖️ 心が回復しにくい身体の共通点とは?
実は、うつや不安症で悩む多くの方に、次のような共通した身体の状態が見られます:
⚡️ 身体のサイン | 🔎 見逃されがちな影響 |
首・肩の強いこり | 呼吸が浅くなり、息苦しさ・不安感を引き起こす |
片頭痛・腰痛 | 脳が慢性的にストレス信号を受けている |
生理痛・PMS | 情緒不安定・気力の低下・イライラの悪化 |
胃腸の不調・便秘 | セロトニンの分泌が減り、気分が不安定になる |
花粉症・アトピー | 免疫と自律神経が常に過敏状態にある |
→ これらは「気のせい」ではなく、脳と感情を支配する“身体の環境”になっているのです。
🌸 春になると不調が悪化するのはなぜ?
同じ方は、こうも話していました:
「花粉がひどい時期は本当に気分が落ち込みます。イライラしやすくなったり、涙が出たり…体も心も、何かに支配されてるみたいでしんどいんです」
これは、花粉によるアレルギー反応が体にとって“炎症=攻撃”になり、免疫が過敏化。 そのストレス信号が脳や神経に伝わって、感情のコントロールが乱れるからです。
→ 「心がつらい」背景には、実は身体的な炎症やストレスが潜んでいることが多いのです。
🔬 生活習慣の“ズレ”も、心を消耗させる
心の不調が続く方には、次のような小さなズレが積み重なっていることもよくあります:
栄養バランスが偏っている
寝ているのに熟睡できていない
体を動かす時間が少なく、代謝が下がっている
こうした状態では、脳も体も「休む準備」ができないまま日々を過ごすことになり、心のエネルギーがどんどん減っていくのです。
🌿 「あなたのせい」ではなく、「身体の仕組み」の問題です
この章の最後に、改めてお伝えしたいことがあります。
うつや不安が長引くのは、あなたが弱いからではありません。 それは、神経や脳が「休息モード」に切り替わらなくなっているだけなんです。
それは整えていけます。
薬やカウンセリングに加えて、体の緊張やストレスをやさしく緩めるケアを取り入れることで、 回復のスピードは確実に変わっていきます。
次の章では、今日からできる小さなセルフケアの方法をご紹介します。 「体にふれる」だけでも、心はそっと緩みはじめるのです。
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